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ファイナンシャルプランナー村川賢

資産運用の基本を知って新NISAを有効に活用しよう!

来年1月から非課税制度の新NISAが始まります。従来のNISAに比べて非課税で運用できる投資額が大幅に拡張されています(今年2月のブログ「新NISAを詳しく解説」を参照)ので、これを有効に活用して資産を上手に運用しましょう。


今回のブログでは、新NISAを有効に活用する上での資産運用の基本を解説します。

●新NISAでは、積立投資と一括投資が非課税枠で同時にできる


従来のNISAでは、つみたてNISAと一般NISAは同時に運用することができませんでした。それが新NISAでは同時に投資運用できるようになり、投資枠も大幅に拡張されます。

(つみたて投資枠では40万円/年→120万円/年、成長投資枠では120万円/年→360万円/年)


しかも、非課税での投資期間が無期限となり、一生涯この制度が使えます。(ただし、最大投資枠は1800万円まで、成長投資枠では1200万円までが非課税の範囲)


NISAの大きな特徴は、現金が必要となった場合には、いつでも必要なだけ解約が可能なことです。(ただし解約手続きには3~4営業日が必要)しかも、新NISAでは解約して空いた投資枠は何度でも再利用が可能となるので、比較的気楽に解約できそうです。


新NISAでは、つみたて投資枠で毎月定額(1万円~10万円)での積立投資を基本とし、成長投資枠で一括投資(数万円~数十万円)にもチャレンジして、非課税枠で上手に資産運用を試みてはどうでしょうか。

パートにのしかかる収入額の壁!


●投資の基本は長期・分散投資


個人投資の基本は長期・分散投資です。


分散投資とは、投資リスクをなるべく少なくしてリターンを拡大させる投資手法です。代表的な分散投資として銘柄分散と時間分散を解説します。


銘柄分散) 銘柄分散とは、一つの銘柄に投資するのではなく、たくさんの銘柄に同時に投資する事で、個々の株価の影響をなるべく少なくする手法です。


しかし、個人がたくさんの銘柄の株式に投資するには莫大な投資額が必要になります。そこで、投資信託(ファンド)では複数の投資家から広く投資資金を集めて、ファンドマネージャーが代わりに投資し、その利益を投資家に還元します。


お勧めは、信託報酬(運用経費に相当)のなるべく少ない株価指数連動型のインデ

ックスファンドです。人気のあるインデックスファンドをいくつか上げておきます。


全世界の株式に投資・・・三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、ニッ

セイ外国株式インデックスファンド

米国の代表的な500銘柄(S&P500)に投資・・・三菱UFJ-eMAXIS Slim 米国株式、楽天・全米株式インデックスファンド

日本を代表する225銘柄(日経225)に投資・・・ニッセイ日経平均インデックスファンド


時間分散) 時間分散とは、一定期間毎(毎月など)に一定金額を投資することで、日々変動する価格をなるべく平準化して購入する手法です。つまり、定期的に一定金額を投資することで、価格が高いときは少なく購入し、低い時にはたくさん購入します。


これを「ドルコスト平均法」と言います。

日々の価格変動を予測することはプロの世界でも難しいのですが、長期間にわたって一定額を定期的に積立投資することで、投資機会を気にすることなく資産を増やすことができます。


●成長投資枠での投資はETF購入がお勧め


ETFとは、株式と同様に市場でリアルタイムで売買できる投資信託です。一般的な投資信託は、市場での売買はできず、1日に1回だけ市場が終わってから基準価格が決まります。そしてこの基準価格をベースに当日の売買がおこなわれます。それに対して、ETFはリアルタイムで市場で売買されるため、指値(さしね。価格を決めて売買する)や成行(なりゆき。市場で付いた価格で売買する)での売買が可能です。


成長投資枠では、株式や債券の売買が可能ですが、資産形成のための長期投資としてはETFへの投資をお勧めします。


ETFも一般の投資信託と同様に米国の代表的な株式に投資するもの(1547、1655、・・・)や日本の代表的な株式に投資するもの(1306、1321、・・・)など多数あります。


1日の売買代金が大きく、信託報酬が少ないもの、なるべく分配金利回りが大きなものなどを基準に選ぶのがコツです。




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