金利上昇で資産運用を再検討!今こそ見直したいお金の置き場所
- ファイナンシャルプランナー村川賢
- 10 分前
- 読了時間: 5分
2013年から約11年間続いた超金融緩和の時代が終り、「金利のある時代」が戻ってきました。
預貯金ではお金が増えないという常識も変わりつつあります。
特に安全資産といわれている国債は今までの低金利からは考えられないほどの金利が付いて大注目です。
今回のブログでは似て非なる2つの国債「個人向け国債」と「新窓販国債(利付国債)」について少し詳しく解説します。
そして、その他の債券投資についても簡単に紹介し注意点を付け加えておきます。

1. 個人向け国債
個人向け国債は国が毎月発行する債券で、個人向けに銀行や信用金庫、証券会社など多くの金融機関で1万円から1万円単位で購入できます。
ただし、金融機関によっては新たに口座開設が必要になるので、それぞれ金融機関の窓口かホームページで確認してください。
種類は償還期間の違いにより3年固定金利、5年固定金利、10年変動金利と3タイプあります。
適用金利(年間利率)は毎月の発行ごとに変わり、募集期間が令和8年8月6日~8月31日のもので、それぞれ税引前で1.71%(3年固定) 2.06%(5年固定)、1.87%(10年変動)です。
これらの金利は財務省が決めていて、どの金融機関で購入しても変わりません。利息は半年ごとに受け取れ、1年を経過すれば解約も可能です。
ただし解約時に直前2回分の利息が引かれます。
もちろん元本は国が保証しているので減ることはありません。
変動金利タイプは半年ごとに金利が見直され、長期金利や政策金利の上昇などによりさらなる高金利が期待されます。
また仮に金利が下がったとしても最低金利0.05%は保証されていて、マイナスになることはありません。
どのタイプでも償還日がくれば利息と元本が戻ってきます。
2. 新窓販国債(利付国債)
同じ国債でも似て非なるのが、新窓販国債(利付国債)です。
こちらも国が発行する債券で5万円から5万円単位で多くの金融機関で購入できます。対象は個人に限らず法人名義や団体名義でも購入できます。
利息は半年ごとに支払われます。
金利は現在募集しているもので、償還期間により税引前で2年(1.5%固定)、5年(8月19日発表)、10年(2.7%固定)です。
これらの金利も財務省が決めていて、どこの金融機関で購入しても変わりません。
ただし、募集価格が額面よりも若干低かったり、高かったりで応募者利回りが変わってきます(購入時の債券価格が額面より低いと償還時の利回りは高くなり、額面より高いと利回りは低くなる)。
また募集期間もそれぞれのタイプでばらつきがあります。詳しくは財務省のホームぺ―ジ(https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/recruitment/)を参照してください。
新窓販国債が個人向け国債と大きく異なる点は、個人向け国債では途中換金する場合に国が買取る形なので元本は保証されますが、新窓販国債は途中換金の場合に「市場」での売却となるため元本割れするリスクがあります。
つまり、金利が上昇局面では債券価格は下落するため売却損がでます。
逆に金利が下降局面では債券価格は上昇するため売却益がでます。
3. 個人向け国債と新窓販国債でどっちがいいの?
個人向け国債と新窓販国債とを比べると、金利は新窓販国債の方が良いのですが、個人が安全資産として購入するのであれば、元本割れのリスクがない個人向け国債をお勧めします。
また、3年先とか5年先とかで決まった換金の予定がないのであれば、変動10年債をお勧めします。
理由は今の日本の「市場」では金利が上昇局面にあり、変動10年債での金利も今後上昇する可能性が高いからです。
4. その他の債券
その他の債券として、①地方債、②社債、③外国債、について簡単に解説します。
①地方債
東京都や大阪府などの地方自治体が発行する債券で、国債の次に信用度が高く、国債と比べると少し金利が高くなっています。
1万円から1万円単位で購入できるものが多く、償還期間は短いもので3年~5年で10年ものが多いです。
銀行や証券会社などの金融機関で購入できます。
ただし発行金額が限られているため、上限に達すれば購入できません。(各金融機関への割当制)
②社債
社債は企業が発行する債券で、お金を投資家から広く集めるための借用証書です。
個人向けのものは10万円や100万円単位で購入ができますが、発行金額が決められているため上限がくれば購入できません(各金融機関への割当制)。
金利は会社の信用度と償還期間から決まり、国債などと比べるとかなり高くなっています。
会社が倒産したり経営悪化しない限り、利息が半年や1年ごとに支払われ、満期まで持てば利息と元本が戻ってきます。
途中解約は「市場」での売却となるため、いつでも可能ではなく、売却損がでる場合があります。
③外国債
外国債(外債)とは、発行地、通貨、発行市場のいづれかが外国である債券をいいます。
一般的には米ドルや豪ドルなどの「外貨建て」で取引される債券を指します。
金利は運用される国の通貨によってかなり高いものがありますが、為替変動の影響を受けます。
為替変動とは、購入したときよりも「円安」に進んだときに円に替えると為替差益を得られますが、購入しときときよりも「円高」に進んだときに円に替えると為替差損が発生し、元本を棄損するリスクを意味します。
さらにカントリーリスクや他の信用リスクなどにより債券価格が急落した場合には利息や元本も支払われなくなるリスクがあります
5. まとめ
昨年12月に資産運用における代表的な手法として、コア・サテライト方式をご紹介しました。
コアになる部分は安全資産として国債や積立型インデックス投信で運用し、サテライトではある程度のリスクをとっても高いリターンの期待できるテーマ型のアクティブ投信や金、ETF、個別株などで運用をする手法です。
日本でも「金利のある世界」となって、コアとなる国債での運用も結構大きな利益を生み出すことができる様になってきました。
今こそ見直したいお金の置き場所です。


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