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投資信託(ファンド)の注意点とETF&J-REIT


1.投資信託(ファンド)を選ぶ際の重要な点と注意点

前回のブログでは、投資信託を選ぶ際には、目論見書と運用報告書(または目論見書の運用実績)を参照するように書きました。これは、投資信託の内容を確認する上で最低限必要なことです。もちろん、証券会社のホームページには人気のある投資信託が掲載されているので、そこから選択するのも一つの方法ですが、内容がわからず選択して後で後悔することにならないように気を付けましょう。


(目論見書から確認する点)

●目的と特色・・・その投資信託が、どのような目的で組成されているか、どのような特色があるかを説明しています。例えば、外国株式インデックスファンドは、日本を除く主要先進国の株式に投資して、MSCIコクサイ・インデックスの動きに連動するように運用していると書かれています。


●投資リスク・・・投資信託の基準価格は、株価と同じように毎日上下します。証券取引所に上場してる訳ではないので、1日に1回しか変わりません。基準価格が上下する1番の理由が景気変動リスクです。リーマンショックやコロナショックでは、大きく基準価格が下がりました。2番目が為替リスクです。為替が円安に振れると、海外に投資している投資信託の基準価格は上がります。逆に円高に振れると基準価格は下がります。


●流動性リスクや信用リスク・・・純資産額が少なく、日々売買している取引量も少ないと、その投資信託がデフォルトとなって投資資金が償還されない恐れもあります。


(目論見書の運用実績や運用報告書から確認する点)

●運用実績・・・投資信託が組成されて運用が始まったときから現在までの基準価格と純資産の推移がグラフで示されています。右肩上がりに上昇しているグラフであれば、運用がうまくいっているのが多いのですが、インデックスファンドでは基準となる指標に連動するので、基準価格は必ずしも右肩上がりとはなりません。


●分配金・・・決算(1年や半年に1度)のたびに、利益の一部を分配金として投資家に支払います。ただし、支払った分配金だけ基準価格は下がります。なので、利益が出ても分配金を支払わない投資信託もあります。また毎月分配型は、毎月基準価格が下がり続ける恐れがあるので注意が必要です。


2. ETFとJ-REIT

●ETF・・・証券取引所に上場していて、株と同じように取引できる投資信託です。インデックスファンドが多く、アメリカ株のS&P500やナスダック100、日本株の日経225やトピックスに連動するインデックスファンドなど多数あります。信託報酬(日々かかるコスト)が低く、日銀が大量に購入しています。


●J-REIT・・・REITとは不動産に投資している投資信託で、J-が付いているのは日本の不動産に投資して、日本で組成されている投資信託です。多くがETFと同じように証券取引所に上場しているので、株と同じように売買出来ます。利益の90%以上を投資家に還元すると法人税が免除されることから、分配率が高いのが特色です。

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